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今回は遺族基礎年金の受給金額について触れたいと思います。
国民年金における遺族年金の金額を理解して頂ければ幸いです。
【 遺族基礎年金 ②】
⒈ 年金額
令和4年度の遺族基礎年金の年金額は次の算式で算出されます。
777,800円(①) + 子の加算額(②)
ここでいう「子」とは前回ご説明した内容と同じで、18歳になった後に最初に3/31を迎えるまでの子( 一般的には、高校卒業前の子 )で、その子が障害基礎年金の1級 or 2級に該当する程度の障害を抱えている場合においては20歳未満である子となります。
本題に戻って遺族基礎年金の年金額について、もうちょっと詳しく見てみます。
①の777,800円は780,900×「0.996」(改定率)の算式で導かれた数値です。
そうです!老齢基礎年金における保険料を全額納付した場合の年金額満額と同じ算出方法です。
一方で前回も触れたとおり、免除や未納による減額措置はありません。
( 遺族の方が年金を受給するためには亡くなった方が保険料納付要件を満たしている必要はあります。)
②の子の加算額は次のとおりです。( 令和4年度 )
・1人目&2人目 → 223,800円
・3人目以降 → 74,600円
子の加算額も本体金額と同様に改定率の影響を受けることになっております。
すなわち、
・1人目&2人目 → 224,700円×「0.996」(改定率)=223,800円
・3人目以降 → 74,900円×「0.996」(改定率)= 74,600円
となっているわけです。
ちなみに、実際に年金を受給する方は次のとおりです。
・配偶者と子がいる場合
→子に対する遺族基礎年金は支給が停止され、全額が配偶者に支給される仕組みとなっておりま
す。簡単に言えば、「親に全額まとめて渡すからね!」という意味です。
・配偶者がいなくて、子が2人以上いる場合
→子1人分の受給年金額は子の人数で割り算をした年金額となり、受給権がある子の代表1人に全
額を支給した場合は受給権がある子全員に支給したものとして取り扱うこととなっております。
こちらも簡単に言えば、「子供の代表者の1人にみんなの分を全額まとめて渡すからね!」とい
う意味です。
今回は遺族基礎年金の受給金額について触れました。受給金額の原則は老齢基礎年金の考え方が基本です。この点はこの先ご説明する障害基礎年金も同様です。FP資格や年金関連資格を勉強する際には老齢基礎年金の受給金額の決定方法をマスターすれば遺族基礎年金や障害基礎年金に応用できると思いますよ!興味がある方はご検討頂ければと思います。次回は「遺族厚生年金の受給権者」に関して書きたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました!
【参考文献】
・理解しやすい年金講座 公的年金のしくみ / (株)服部年金企画 / 2021年4月1日
・’20~’21年度合格ターゲット1級FP技能士 特訓テキスト 学科 /
きんざいファイナンシャル・プランナーズ・センター / (株)きんざい
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