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今回は聴覚の障害認定基準に関して、「聴力レベルの具体的な測定方法」について書いていきます。
【聴力レベルの具体的な測定方法】
● 聴力レベルはオージメータ(※1)で測定されることとされております。
(※1)オージメータ ➾もっとも一般的な聴覚検査機器で、被験者の検査音に対する自覚的な応
答と検査周波数ごとの最小可聴値を検査できる基本的性能がある。 JIS規格またはこれに
準ずる性能を有していることが必要。
● 聴力の障害で障害年金を受給していない方が障害等級1級に該当するときの必要添付資料
❶ オージメータの検査結果
❷ 聴性脳幹反応検査(ABR)(※2)などの他覚的聴力検査またはそれに相当する検査結果
(※2)聴性脳幹反応検査(ABR)
➾ 脳波で聴力を見る検査のこと。被験者にある一定の音を聞かせて聴覚進路の脳幹から
出てくる脳波をコンピューター解析により、その脳幹反応が出るかどうかによって聞
こえてくるかどうか調べる検査内容となっている。
・遅延側音検査
➾ 被検者に任意の言葉を暗唱させてそれを録音しながら直ちに再生し,被検者に再度聴かせ
る検査。その時に再生を0.2秒遅らせると,声が大きくなる / 時間がかかる / 発語が乱れる
といった3つの効果が発言し、このことは「遅延側音効果」と呼ばれ,耳が聞こえているか
どうかの判断材料に使用される。
・ロンバールテスト
➾ 被験者に本を読ませるなど連続的に発語をさせていて,60デシベル 以上程度の雑音(白色
雑 音でも街頭雑音でもよく連続的なもの)を聴かせる検査。耳が聴こえるとき自然に声が
大きくなる現象が生じる。これはロンバール現象と呼ばれ、耳が聴こえるかどうかの判断に
使われる。
・ステンデルテスト
➾ Stenger(1900)が考案したテスト。一側の耳が聴こえないと訴える人に対して,ある周波
数の純音により最初に聴こえるという側の耳の閾値を測る。次に聴こえないという側の耳
に“聴こえない”範囲の中で可能な限り大きい同じ周波数の純音を聴かせつつ、もう一度聴こ
える側の耳の閾値を測る。被験者に同じ音を両耳に同時に聴かせたとき、強い方だけが聴こ
えて、弱い方は聴こえなくなってしまう、という現象 (両耳聴の現象)があるため、聴こ
えるという耳で測った 2 回の閾値の間に大 きな相違があれば、それは聴こえないという側
の耳に聴こえがあることを示す結果となる。
今回は聴覚の障害認定基準に関して、「聴力レベルの具体的な測定方法」について書きました。いろいろな機器や専門的な検査テストがあり、ホントに難解ですよね。。。私も本を読みながらでないと理解できないレベルです(´;ω;`)次回は「障害認定基準-聴覚➃」として「聴力レベル値の算出方法」「最良語音明瞭度の算出方法」について書いていきたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました!
【参考文献】
・医療・福祉・年金相談の現場で役立つ!障害年金実務必携 / (株)日本法令 /
令和2年4月1日初版2刷 / 加賀佳子 著
・知りたいことが全部わかる!障害年金の教科書 /
漆原香奈恵・山岸玲子・村山由希子 / (株)ソーテック社 / 2019年12月31日
・日本年金機構 国民年金・厚生年金保険 障害認定基準「01.pdf (nenkin.go.jp)」
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