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'23/10/13 障がいお役立ち情報№71(障害認定基準-聴覚➃)


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 今回は聴覚の障害認定基準に関して、「聴力レベル値の算出方法」「最良語音明瞭度の算出方法」について書いていきます。

【聴力レベル値の算出方法】

● 聴力レベル値は、話声域である周波数500、1000、2000ヘルツにおける純音(※1)の各デシベル

  値を「a」「b」「c」として、以下の算式にそれぞれの数値を当てはめて算出することになってお

  ります。 


   (※1)純音 ➾単一の振動数で、完全な正弦波形を描く音のこと。音叉(おんさ)や真空管発振

          器などの音の類型である。単純音のこと。

● 上記の算式で算出された値が境界値に近い場合においては、周波数4000ヘルツにおける純音のデ

  シベル値を「d」として、以下に示す式によって算出された値が参考とされることとなっておりま

  す。



【最良語音明瞭度の算出方法】

● 語音明瞭度は、以下の算式によって算出し、語音明瞭度(※2)が最も高い値が最良語音明瞭度

(語音弁別能力のこと)とされることになっております。

   (※2)語音明瞭度 ➾言葉の聴き取り能力を表す程度のこと。

● 語音明瞭度の検査は次の要領で実施されることとなっております。

  ❶ 検査の方法

録音機又はマイク付きオージメータ(※3)により、通常の会話の強度で発声し、オージメータ

   の音量を適当に強めたり弱めたりして最も適した状態で検査を実施する。

   (※3)オージメータ ➾もっとも一般的な聴覚検査機器で、被験者の検査音に対する自覚的な応

       答と検査周波数ごとの最小可聴値を検査できる基本的性能がある。 JIS規格またはこれに

準ずる性能を有していることが必要。

  ❷ 検査に使用する語

語音弁別能力測定用語音集によって、2~3秒に1語の割合で発声し、検査する。

  ❸ 語音能力表

「57s式語表」(※4)または「67s式語表」(※5)を使用する。

  (※4)「57s式語表」 ➾ 日本オージオロジー学会で,1957年に定めた数字語表および日本語単音

      節50語よりなる語音検査用語表を57語表と呼び、これを1983年に編集し直して57sとした

      もののこと。      

  (※5)「67s式語表」 ➾ 日本オージオロジー学会で,1967年に定めた数字語表および日本語単音

      節20語よりなる語音検査用語表を67語表と呼び、これを1987年に編集し直して67sとした

      もののこと。


今回は聴覚の障害認定基準に関して、「聴力レベル値の算出方法」「最良語音明瞭度の算出方法」について書きました。聴力の判定は数値で決定されるため、数値を算出するための数式がどうしても関係してきます。今回も難解な数式が飛び出す内容となり、難しく感じられちゃいますよね。。。前回同様今回の内容も私は本を読みながらでないと理解できないレベルです(´;ω;`)次回は「障害認定基準-聴覚⑤」として「障害が併存している場合の取り扱い」「身体障害者手帳と障害年金の関係性」「その他の留意事項」について書いていきたいと思います。


最後までお読み頂きありがとうございました!


【参考文献】

・医療・福祉・年金相談の現場で役立つ!障害年金実務必携 / (株)日本法令 /

                            令和2年4月1日初版2刷 / 加賀佳子 著

・知りたいことが全部わかる!障害年金の教科書 /

         漆原香奈恵・山岸玲子・村山由希子 / (株)ソーテック社 / 2019年12月31日

・日本年金機構 国民年金・厚生年金保険 障害認定基準「01.pdf (nenkin.go.jp)

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