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'25/08/15 障がいお役立ち情報№166(呼吸器疾患の障害⑤)

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今回も引き続き呼吸器疾患による障害に関して書いていきます。

 今回は呼吸器疾患による障害のうち、「呼吸不全の認定要領」の中でも「呼吸不全の病態と原因疾患の範囲」「主要症状」「検査成績」「検査成績の参考値」の4点について書きます。

【呼吸不全の病態と原因疾患の範囲】

  呼吸不全

 「呼吸不全」とは、原因のいかんを問わず、動脈血ガス分析値、特に動脈血O₂分圧が異常で、そのために生体が正常な機能を営み得なくなった状態を指すこととされております。

  認定の対象となる病態

 認定の対象となる病態は、主として慢性呼吸不全とされております。

 疾患の具体例

 慢性呼吸不全を生じる疾患は、閉塞性換気障害(肺気腫|気管支喘息|慢性気管支炎 等)、拘束性換気障害(間質性肺炎|肺結核後遺症|じん肺 等)、心血管系異常、神経・筋疾患、中枢神経異常など多岐にわたっており、肺疾患のみが対象となっているわけではありません。

【主要症状】

 呼吸不全の主要症状として、咳、痰、喘鳴、胸痛、労作時の息切れ等の自覚症状と、チアノーゼ、呼吸促迫、低酸素血症等の他覚所見があります。

【検査成績】

 検査成績として、動脈血分析値、予測肺活量1秒率および必要に応じて実施される運動負荷肺機能検査等があります。

【検査成績の参考値】

 動脈血分析値および予測肺活量1秒率の異常の程度の参考値が、次のとおりと記されております。なお、動脈血ガス分析値の測定は、安静時に行うものとされております。

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    今回は呼吸器疾患による障害認定基準のうち、「呼吸不全の認定要領」の中でも「呼吸不全の病態と原因疾患の範囲」「主要症状」「検査成績」「検査成績の参考値」の4点について触れました。私の経験に基づく私見ではありますが、障害を認定するにあたって数値化できる検査値は審査側で非常に重要視されている気がしております。ある種シロクロはっきりしているので分かりやすいからかもしれませんね。次回も引き続き「呼吸不全の障害認定要領」について見ていきます。次回は「呼吸器疾患の障害⑥」として、「呼吸不全による障害等級」「一般状態区分」の2点について書きます。


最後までお読み頂きありがとうございました! 

【参考文献】

・医療・福祉・年金相談の現場で役立つ!障害年金実務必携 / (株)日本法令 /

                            令和2年4月1日初版2刷 / 加賀佳子 著

・知りたいことが全部わかる!障害年金の教科書 /

              漆原香奈恵・山岸玲子・村山由希子 / (株)ソーテック社 / 2019年12月31日

・日本年金機構 国民年金・厚生年金保険 障害認定基準「01.pdf (nenkin.go.jp)

 
 
 

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